2024年12月14日 追記
2024年12月13日 記
はじめに
このページはラズパイとRAID 0(HDD編)の続きになります。
HDD 2つで構成したNAS(仮運転中)はデータを読み出す分にはおおよそ問題ないような感じですが、
時々変な状態になることとがありました。
ファイルを削除してもファイル(のアイコン)が消えない・・・とか。
で、貧弱なインターフェース(USB-SATAアダプタなど)が原因の可能性もあるかな(?)と思い、
何か良い商品(BOX)は無いかとAmazonで検索していたら、下記のような「良さげなもの」を見つけました。
↓ ↓ ↓ 良さげと思った商品 ↓ ↓ ↓
Amazonの商品ページへのリンクです。
リンクが切れていたらごめんなさい。
FFF HDDケース RAID機能 2bay USB3.2 (Gen2)×1 SATA3.0 6gb/s 40TB対応 2モードRAID TOWER2 MAL-352C3R FFF SMART LIFE CONNECTED
2024/12/14 追記です。
うっかりこちらの商品の電源を落としてしまったんです。そしたらエラーが出てラズパイOSで認識されなくなってしまいました。 リセットボタンを押しても変化なかったので、一旦取り外してWindows PCに繋いでみました。 そしたらちゃんと認識してくれました。 「これは!!」と思い、ラズパイの電源をOFFにして繋いで起動したら今度は上手く繋がってくれました。 中のデータももちろん大丈夫そうでした。 ・・・そんなわけで、うっかり電源OFFとかして認識されなくなってしまったときにはWindows PCに繋ぎ直してみると復旧するかもしれませんね。
早速購入して別途購入しておいたラズパイ5に繋いでみました。
ラズパイ5に取り付けたUSB SSDにはラズパイ5用のWindows11をインストールしておきました。
ラズパイ5とWindows11は無事にHDD-BOXを認識し、上手く動作しました。
で、転送速度と信頼性などを確認する目的で1.6TBを超えるデータ(大小さまざまなファイル)を
ごっそりとコピーしてみました。それまでのNAS(仮運転中)より転送速度は(かなり)劣るものの、致命的なエラーは発生しませんでした。
「これで転送速度がもっと速くなればなお良し!」ということで、NASとの間に噛ませていたUSBハブを交換してみることにしました。
で、電源を入れたところ・・・なんと!、起動しませんでした。
何の不具合かわからずにあれこれ弄ってみて「だめだこりゃ!」という結論に至りました。
少なくとも、簡単に復旧できるものでは無さそうでした。
「トラブルが発生する可能性もあらかじめ想定していたので、何かあったときのために何もしないでおいた以前のNAS(仮運転中)用ラズパイ5に入れ替えてみました。
ですがこれも起動せず・・・。
「なぜ?」という状態になったのですが、少なくともこのラズパイ5はそれまで問題なく動いていたものなので、これは「ラズパイ5」自体の問題ではなくて
OSや他の部分(SSD)が原因かな(?)と思いまして、OSを再インストールしてみました。
OSのインストーラをSSDに書き込んで起動してみたら・・・、また起動しない・・・。
「なぜ??」と思ったのですが、SSDのアクセスランプは点滅していたので「全く動こうとしていない状態ではないだろう」とは思いました。
いろいろ弄っているうちに、ラズパイ5のmicroHDMIコネクタを抜き差ししてみたところ、「もうちょっと奥」まで刺さりました。
そしたら無事に新しくインストールしたOSの画面が表示されました。
「・・・なんだ、こんなことだったか・・・」という感じでした。
ラズパイ5は小さくて、コネクタ類も小さくて貧弱な感じのわりに接続しにくかったりすることがあります。
まぁ簡単に接続できてしまうようなものは、逆に簡単に外れてしまうことがあるので仕方ないところですが・・・。
そんなこんなで無事に新しいOSが起動したので必要最低限の設定をしてHDD-BOXを接続(USB3.0接続)してみたところ、
なんと!!、無事に認識したばかりかマウントまで自動でしてくれて、
Windows11でフォーマットしたNTFSフォーマットのストライプボリュームのデータにアクセスすることができました。
「samba」をインストールして共有設定をして、メインで使っているWindows PCのエクスプローラーで開いてみたら、
ちゃんと見えてデータにアクセスすることができました。
そこでテスト目的でWindows11で転送(コピー)したデータと同じものを転送してみました。
RAID0で構成したときにはエラーが出てしまったのですが、このBOXを利用したら問題なく動作しました
(ラズパイ5はデータを転送しているだけなのでエラーを起こすような負荷は掛からず、その負荷はHDD-BOXのコントローラーが請け負ってくれています)。
結果は下記の通りです。
●Windows11で転送(コピー)した結果 コピー実行開始時間 12:00頃 コピー終了時間 翌日の朝、8:00過ぎ頃 ●ラズパイOS(Linux)で転送(コピー)した結果 コピー実行開始時間 13:10頃 コピー終了時間 22:40頃 ●平均転送速度 Windows11 1.6TB(≒1600GB) ÷ 20時間 = 80.0 GB/h 80GB(≒80000MB)÷60(分)÷ 60(秒)= 22.2 MB/s ラズパイOS 1.6TB(≒1600GB) ÷ 9.5時間 = 168.4 GB/h 168.4GB(≒168400MB)÷60(分)÷ 60(秒)= 46.8 MB/s ※Windows11とラズパイOSのどちらの場合も、最大瞬間転送速度は100MB/sを超えています。
上の結果からもお分かり頂けると思いますが、ラズパイOSでの結果が圧勝しました。
ここまで差が出る原因は、おそらくハードウェアの構成にあるのだろうと思います。
ラズパイOSだと内臓のイーサネットが使えますが、Windows11にはドライバーがないため使えません。
そのため別途USB LANアダプタを取り付ける必要があるのですが、
これを付けるとUSB SSD、USB LANアダプタ、USB HDD-BOXの3つを2つしかないUSB3.0ポートに接続しなくてはなりません。
どうしてもUSBハブが必要になります。
まぁUSB SSDではなくてmicro SDカードにすれば1つ減るのですが、micro SD は転送速度がSSDと比べて遅いのと
耐久性に少し疑問符が付く(私の勝手なイメージです)ので、できるだけ避けたいところなのでした。
おそらくその辺が大きく影響しているのではないかと思います。
それと気になる点がありました。
Windows11で実行したときには「ファイル名長エラー」が出たファイルが2つほどあったのですが、
ラズパイOSではエラーが出ませんでした。
現時点でのラズパイ5用Windows11には、まだ細かいところに不具合が残っているのかもしれません。
・・・というわけで、NASはラズパイOSで運用することにしようと思います。
これで本格運用できそうです。